漢字ひとつとっても、日本の文化の奥深さがわかる! 2018.03.31

羽生結弦さんも、羽生善治も大活躍ですねえ。
 
 
さて今回は「漢字ひとつとっても、日本の文化の奥深さがわかる!」がテーマです。読んでもらったらすぐ小中学生の娘さん、息子さんにこの内容を話してみてください。「ヘェ〜!お父さんって物知り〜」と言ってもらえること請け合いです。
 
 

◯日本人なのに、日本文化がわからない
 
「英文学を専攻したんだ、英語圏でも絶対大丈夫!」と意気込んで赴任した彼の地で、若手ビジネスパーソンが愕然とすることのひとつに、現地の同僚に問われて、自分の国である日本の文化のことを全然話せない、自慢話がまるっきり頭に浮かんでこないことが挙げられます。
 
そもそもビジネスパーソン氏は、言葉としての英語は話せても、英語にして相手に伝えるべき日本文化の基本的な知識すら持ち合わせていません。小学校では自虐教育をうけ、中高では受験科目ばっかりやる、せっかく入った大学ではバイトとスマホにかまけて本の一冊も読まないとなれば、当たり前の結果ではあるのですが。
 
 

◯日々の当たり前こそ、ホントは凄い
 
毎日の食事が和洋中、何でも選べる。大抵のお母さんはそれを訳なくこしらえることが出来る。こんなこと、外国の方から見ればビックリでしょう。そもそも国民全員が3食キチンと食べられること自体が、73億人類の中では稀有な存在です。
 
 
渋谷のスクランブル交差点。あれだけあっちこっちから一斉に人が渡り出して、ぶつかり合う人がほとんどなく、信号が赤になったら全員が渡りきっている。これも日本人の空間把握力のなせる技で、外国人旅行者にはまず渡れません。外国人旅行者にとって、あそこは渡るところではなく動画撮影ポイントです。
 
 
電車飛行機新幹線、あれだけドンドン走ったり飛んだりしているのものが、日本全国、どこでも毎日定刻運行が基本なんて、殆ど奇跡ではないでしょうか。構築された交通システムも凄ければ、時間を守ることが当たり前の国民だからなしうることだとお気づきでしょうか。
 
 
 

◯羽生さんと羽生さん
 
あまたある凄い!のひとつに漢字の読み方があります。同じ「羽」と「生」でもフィギャースケートの羽生さんの苗字は<はにゅう>ですし、将棋の羽生さんは<はぶ>と読みますね。
 
 
お二人の苗字に使われる「生」という漢字は、なんでも158通りの読み方があるそうです。
オッサンが大好きな生ビールの生なら<なま>、「今月も生活費が足り〜ん!」とお嘆きの生なら<せい>、「後生だから」とヨメさんにお小遣いを頼むときの生は<しょう>と、生という一つの漢字に、夥しい読み方と意味が与えられえています。それを私たちは難なく、ではないにせよ、あまり困らずに使いこなしています。これも、言われてみれば気づく日本人の凄さのひとつです。
 
 

◯「生」と「死」が読み方から教える意味の深さ
 
 
「生」と対局をなすのが「死」という漢字です。これは音読みだろうが訓読みだろうが、どっからどうつっついても<し>としか読めません。
 
 
生と言う字が158通りもの読み方がある一方、死と言う字はたった一つしか読み方がありません。この落差の激しさにも驚きますが、それにも増して「生」という字の読み方の分、もっと言えば人の数だけ生き方があるのだ、いう先人の智慧が込められていると思えば感慨も一入です。煩悩は108あると言われますが、もしかしたら煩悩の数よりもさらに50、人の生き方があるのかも知れません。
 
 
一方人の死に方は、自分の死期も場所も決められない、死体の処理も自分だけで出来なければ、死んでから自分の足でお墓に入った人は未だかつて誰もいない、いう意味において<死に方はだたひとつしかない>ということにも気づかされます。
 
 
字の読み方の多い少ないがそのまま人の生死を現している、そんなことを思うと、身近にある漢字すべてが「ほおお〜」と「へええ〜」だらけ、当たり前すぎて気にもとめないことの中に、日本人の日本文化の凄さがひしめきあっているのです。
 
 
ご参考 → http://kanjibunka.com/kanji-faq/old-faq/q0326/
http://www.asahi.com/shougi/asahicup_live/